ノアの20周年定期演奏会

いい演奏会になった。団員たちと指揮者そして観客がひとつの音楽を共有するってこういうことなんだ。1.2ステのルネサンスとモンテヴェルディははじめて主体性を感じた演奏になった気がする。3ステの平成のポッブスは団指揮の山口健介さんはもちろん、一人一人のソロもあり、努力が実った演奏だった。そして、最終ステージの『等圧線』。ワンステージメンバーも加え総勢46名。私も譜面を開けず指揮に集中。リフレインでは会場の多くの人の弧線に触れられたようだ。すべてのテーマは『時』。覚和歌子さんの詞による『人生の時』。人にはひとつだけ平等に与えられているものがあります。それは『時間』なのです。平等に与えられている時間のなかで、大切な時を何を考えて、何を経験していくか、私は最後まで歌いながら、新しい自分を見つけていきたい。その繰り返し(リフレイン)がまた、新しい自分を導いてくれるのだと思う。本当に充実した演奏ができ始めた気がする。新たな合唱道に向かえたような気がした。